プラモ合同会社


Column コラム

コラム

番組制作会社であるプラモのあんなことやこんなことをご紹介します!

築地に移転しました
築地に移転しました

築地に移転しました!

築地に移転しました

設立15周年を迎えたプラモ、設立当初より青山に事務所を構えていましたが、この度築地に移転しました!

築地に移転しました

前のオフィスを離れるのは少し寂しくも感じましたが新しい事務所はなんとも快適!
お洒落にしてもらい、壁もピンクにDIYで塗っちゃったりして。
この事務所なら仕事も捗っちゃいそうです。

築地に移転しました

これを機にDIY部(現状2人)を作って、ちょいちょいお洒落にDIYしていきますよ!


プラモの社員はみんなそれぞれの現場で仕事をしているため、社員一同が顔を合わせる機会は実は少ないのです。
でもそれは寂しい・・・ということで年に3回の行事を開催してます。


・4月の新入社員歓迎会
・秋のバーベキュー
・忘年会or新年会


このページではそれぞれ一番最近の行事をお伝えしますね。


2020年新入社員歓迎会
2020年新入社員歓迎会
2019年忘年会
2019年忘年会
バーベキュー2018・・・のかわりの事務所移転パーティー
バーベキュー2018・・・のかわりの事務所移転パーティー

2020年新入社員歓迎会

今年も元気な新入社員の2人が仲間入りしました!
例年はお店で派手に開催しているのですが、コロナ感染予防のため今年は社内で窓を開放してささやかな開催となりました。(この会は3月末に開催しております)
元気な2人と多くの社員が集合しても密すぎない!広い事務所に引っ越してよかったですね。
配属番組もあきらかになり、ドキドキわくわく。先輩から多くのことを学んでいってもらいたいものです。
これからもよろしくね。

2019年忘年会

2019年忘年会

今年の忘年会はラムしゃぶ!!(幹事の独断で選びました)
もちろんラム以外も頼めます。
女性陣は辛い麻辣スープにドシャドシャとラム肉を投入。その後追加の辛いソースも入れてわっしょいわっしょい食べておりました。
胃粘液の減ってきた男性陣は呆然と女性陣を眺めつつ漂うパクチーの香りに涙を流す人がいたとかいなかったとか。
この日は名古屋のメンバーも駆けつけて賑やかに忘年できましたね。2020年もみんなで頑張っていきましょう!

バーベキュー2019・・・のかわりの事務所移転パーティー

バーベキュー2018・・・のかわりの事務所移転パーティー

毎年秋にはバーベキューを開催しているのですが、今年は秋に事務所の移転をしたので、移転パーティーとして社内でパーティーを開催いたしました!
前よりもかなり綺麗になったオフィス、おいしい食事、カ◯ヤスで頼んだ大量のお酒・・・久々の仲間たちとワイワイお祝いできました。
移転のタイミングで歴史あるプラモのロゴも変更となりましたので、ロゴ変更の儀式もちゃんとしましたよ!(写真が見つからない・・・)

新生プラモ、これからも頑張っていきましょう!

本当に怖い精算…。
本当に怖い精算…。
プラメシ。
プラメシ。

本当に怖い精算…。

久しぶりでございまして…。
先日までちょっとややこしいことに取り組んでおりました。
それは…
外貨を含む仮払い精算。

この業界に限らず出張などの際、会社から経費精算用のお金を渡されます(=つまり、"仮払い"ですな)。
もちろん、これ「仮」に払われたものですから、出張が終わったら精算して現金が余ったら返さなきゃならない。

本当に怖い精算…。

↑領収書の山(イメージ)
で、この仮払い精算で外貨がある場合が、私、ものすごく苦手なのです。
例えば、出張でアフリカに行くとして…
渡される仮払いは、円とドル(あるいはユーロ)。この時点で通貨2種類。
出張先についてドルを現地通貨に両替。この時点で通貨3種類。
現地通貨を使いきってしまい、追加両替するもドルも足りないので仕方なく円で両替。この時点で通過は3種類だけど、現地通貨の両替レートが2パターン。
と、思いきや乗り継ぎの空港で買い物をしていて、ドルで買い物できるもおつりは空港のある国の通貨(例えばドバイ乗り継ぎだと、UAEのディルハム)。
この時点で通貨4種類。両替レートは3パターン。
で、帰国の際に現地通貨を円かドルに再両替するのでレートは4パターン。
その上、途中で小さい単位のお金がないからカードで払ってるし、チップは必ずレシートに書いてあるわけじゃないし、そもそもレシートが出ない店も多いし…。嗚呼、もうワケわからんわ。
なんか、いっぱい単位が出てくる時点でもうダメ。

さあ、でも"借りた"お金は精算して返すのが当然のこと。
重い腰を起こして精算を始めるも、何がどうだったか若干記憶が薄まってる。
そこを何とか記憶を掘り起こして精算するも、「あれ、計算より手持ち現金が少ない」と途方に暮れるのです。

先日の私が行った海外出張の精算結果。
円と、現地通貨を円換算しての精算は、お金が残ったので返金。
ドルは13ドルのオーバー(つまり、私が立て替えてる状況)。
プロデューサー曰く、「じゃあドルのオーバー分はドルで返すわ」。
え、えーっ!! 円で返してもらえませんかねぇ…。

プラメシ。

あの、わかりにくかったらなんなので先に言っときますがタイトルはNHKの「サラメシ」からいただいております。
さて、乃木坂駅近くにある弊社スタッフには昼メシでわりとよくいく店があります(一部、熱狂的なファンがおりまして)。
ミッドタウンと国立新美術館の中間あたりにあるこの店、ランチ時は1,000円で和風ブッフェをやっており(一部、熱狂的なファンは「食べ放題」と言うております。間違いじゃないけど…)腹いっぱい好きなものを選んで食べられるということで訪れています。
この和風ブッフェはメニューも多く、豚肉卵とじ、豚テキ、豚冷しゃぶ、豚大根、アジフライ、冷奴、冷やしうどん、ひじき煮、野菜の煮物、マカロニサラダ、レタス、玉ねぎスライス、プチトマト、焼きそば、炊き込みご飯、豚汁…と豚料理を中心に並んでいます。

本日は、取り皿の盛り付けから人となりを読み取ってみましょう。
30代、ディレクター、男の場合。

プラメシ。

中央の取り皿を拡大してみましょう。
豚テキ、豚卵とじ、豚大根、ほっけ。
基本、豚への集中攻撃です。ご先祖様が豚に恨みがあったのかもしれません。
自分の好きなもののみ集中的に食べていることから、こだわりの強いタイプと見受けられます。
なお、この日は撮影があったため気を遣ったようですが、いつもは豚肉系をもっとモリモリに持っています。また、生野菜系は一切盛らないので「皿の中に茶色しかない」と揶揄されております。

40代、ディレクター、男の場合。
ほっけ、ふた卵とじ、オニオンスライス、海藻サラダが中心です。
豚肉料理が中心の店に来て、ほぼ豚肉料理を取らないこの皿に盛られているのは「葛藤」です。
玉ねぎ、海藻を多量に持っているところを見ると、どうやら血液をサラサラにしたいようです。ここに盛られているのは加齢に伴う「悲哀」です。
その後、皿の中を平らげ、もうひと盛、同じ盛り方をして持ってきました。
健康を気遣いながら、食べ放題に身をゆだねる。そこに盛られていたのは「矛盾」です。

プラメシ。

20代、ディレクター、男の場合。
豚大根、レタスにプチトマト添え、ほっけ、豚卵とじ、スパサラダ。全体的にバランスはいいのですが、白い皿には仕切りがついているにもかかわらず汁気の多い豚大根をわざわざ別の器によそった上で、さらに白い皿に置くあたりに若干の神経質さが見て取れます。
右下に昆布の千切りの煮物がちょちょっと盛られているあたりに若干の後付けでやっつけた感も見てとれます。

プラメシ。

HP担当者の場合。
美しい盛り付け、バランスの良いメニューの選択。
大変優れた人間性が隠したくても、隠せることなくにじみ出ています。
表現するなら思慮深さ、先見性、計画性、こまやかさ、あたたかさ、美的感覚の良さ、創造力、洒脱さ、心の余裕…。枚挙にいとまがありません。
まさに、人間性の素晴らしさがブッフェ状態と言えましょう。

プラメシ。

さて、食事が終わった後は全員でデザートのカレーをいただいて帰りましたとさ。

プラメシ。

この「エンタメレポート」では、プラモのスタッフが観覧したコンサートやライブ、映画、美術展、スポーツ競技など、何か見に行ったらどんなだったか、どんなことを感じたかを皆さんに紹介しようという企画です。
正直、どういったものを紹介してくれるか、HP担当者の私もわかりません。
それぞれが気になったもの、好きなものをレポしてくれることでしょう(期待と圧)。
皆さんの参考になれば幸いです。


#14 舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」の巻。
#14 舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」の巻。
#13 ライブ「ずっと真夜中でいいのに。 ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲のつるぎ〜」の巻。
#13 ライブ「ずっと真夜中でいいのに。 ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲のつるぎ〜」の巻。
#12 ライブ「くるりの25回転」の巻。
#12 ライブ「くるりの25回転」の巻。
#11 舞台「フリムンシスターズ」の巻。
#11 舞台「フリムンシスターズ」の巻。
#10 「N.Flying 2019 1st Hall Live in Japan」の巻。
#10 「N.Flying 2019 1st Hall Live in Japan」の巻。
#09 ライブ「Clean Bandit」の巻。
#09 ライブ「Clean Bandit」の巻。
#08 「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の巻。
#08 「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の巻。
#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。
#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。
#06「SWEET LOVE SHOWER 2017」の巻。
#06「SWEET LOVE SHOWER 2017」の巻。
#05 映画「タレンタイム 優しい歌」の巻。
#05 映画「タレンタイム 優しい歌」の巻。
#04「水曜日のカンパネラ・日本武道館公演~八角宇宙」の巻。
#04「水曜日のカンパネラ・日本武道館公演~八角宇宙」の…
#03 映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の巻。
#03 映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の巻。
#02「SHINee WORLD V 日本公演」の巻。
#02「SHINee WORLD V 日本公演」の巻。
#01「VIVA LA ROCK 2016」の巻。
#01「VIVA LA ROCK 2016」の巻。

14 舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」の巻。
<2023-3-1 by みく>

子どものころから、三谷幸喜さんの監督作品『ラヂオの時間』(1997)という映画が大好きでした。
鈴木京香さん演じる普通の主婦が書いたラジオドラマの台本が生放送される日、作品に携わる様々な人やできごとを描いた群像劇コメディです。
役者や制作サイドによって、現場でどんどん本を書き換えられてしまう新米作家・鈴木京香。「お願いですから本の通りにやってください!」というセリフや、「エンディングで私の名前は呼ばないでください」などのセリフは、テレビの制作側の一人となった今、ぐさっと刺さりつつ「本当にアルアルなんだよな」と思ったりしてしまうコメディ映画です。(オススメ!)

さて、今回(22年11月)観劇したのは三谷さんの舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』です。お話の舞台は“お芝居の舞台袖”、主人公は舞台監督です。舞台の裏で起こる様々な出来事(トラブル)を描いた喜劇です。
舞台の転換はなく、ずっと“舞台袖のセット”で繰り広げられるのですが、役者“役”の人は、“舞台”に出ていってお芝居をする設定です。つまり我々観客は、役者“役”の方がどんな表情でどんな動き(芝居)をしているかはわからないのですが、三谷さんの台本のお上手さと役者さんたちの演技で、舞台袖にいる人間とのやり取りが大変面白いものになっていくのです。

公演期間中はケガや体調不良などで出演を見合わせた役者の穴を、なんと三谷さん自身が代役で埋める、まさにタイトル通り“ショウ・マスト・ゴー・オン”で千秋楽を迎えたのでした。

テレビの世界もそうですが、どんな創作物にもたくさんの人が関わっていて、加えて受け手(観客や視聴者)がいることによって成立するものだ、とあらためて思いました。
また、「これを見てお客さんは何を想像するか」を前提に進んでいくエンターテイメント、それが演出だよなぁ、と再認識する機会にもなりました。
個人的には20年以上前に見た作品ではおどおどした新米作家役だった鈴木京香さんが、今度は舞台監督となって舞台をバッサバッサと仕切っていくのは、大変感慨深いものでした。

間髪入れずに襲ってくる笑いに、翌日はお腹が筋肉痛になったことは言うまでもありません。

#13 ライブ「ずっと真夜中でいいのに。 ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲のつるぎ〜」の巻。
<2023-1-23 by LIFE is FES>

国立代々木競技場第一体育館で2日間に渡って行われた、ずっと真夜中でいいのに。『ROAD GAME「テクノプア」〜叢雲のつるぎ〜』の2日目(1月15日)に参戦してきました。

#13 ライブ「ずっと真夜中でいいのに。 ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲のつるぎ〜」の巻

ずっと真夜中でいいのに。は、ボーカルのACAねさんを中心とした音楽ユニットで、2023年で活動5周年を迎えます。
今回のライブは、2022年9月から12月にかけ開催された『GAME CENTER TOUR「テクノプア」』の追加公演。12月の公演に参戦した際、予想以上に楽しく、再び会場に向かいました。

#13 ライブ「ずっと真夜中でいいのに。 ROAD GAME『テクノプア』〜叢雲のつるぎ〜」の巻

ゲームセンターをモチーフにした壮大なセットには、各所で電飾が光り、新装開店をアピールするバルーンが上がるなど、こだわりのつまったステージ。
会場が暗転すると、三味線をメインにした生演奏がスタート。すると、上手より書道家が登場。和テイストの音楽が流れる中、書道家の方が筆を走らせ、ダイナミックに書かれた文字は「叢雲開幕」。会場からは、拍手が巻き起こり、公演がスタートしました。

ずっと真夜中でいいのに。のライブは、約20人の演奏メンバーと、しゃもじ隊(お客さん)で構成されます。しゃもじ2本をモチーフにした公式グッズがあり、こちらを曲によって振ったり、叩いたりすることでライブに参加します(モニターにて、叩く、振るなどのタイミングが表示されます)。
人気曲の1つ「秒針を噛む」では、ACAねさんのコールと、しゃもじ隊の“しゃもじレスポンス”が融合し、会場がひとつになりました。

1時間ほど経過したライブの中盤、ACAねさんが全体に電飾をあしらったデコトラのような自転車に乗ってバックステージへと移動。そこでは、ウッドベース、ドラム、トランペット、ピアノ、ギターのアコースティック編成に変わり、「ばかじゃないのに」「Dear. Mr 『F』」、そして、“猫目線で作った”というMCを挟みつつ「夜中のキスミ」を披露。
また、バックステージでは客席に向けバズーカを発射したり、食事休憩におにぎりを食べたりと、独特なパフォーマンスを挟み、会場を沸かせました。

バックステージでの演奏を終え、メインステージに自転車で戻ると、ライブは後半戦に向け、さらにヒートアップ。
「脳裏上のクラッカー」ではクラッカーを鳴らし、キラキラなアゲ曲「ミラーチューン」ではステージに登場したミラーボールが回り、アニメ『チェンソーマン』のエンディング曲のひとつ「残機」では、ACAねさんがソードを振り回すなど、曲に合わせた演出や小道具も盛りだくさんで、会場を魅了しました。

本編ラストには、再び書道家が登場し「叢雲終幕」と書を披露し、幕が閉じられました。
10〜20代のお客さんが中心のように見えましたが、最初から最後まで楽しいライブで、あっという間の時間でした。特に終盤のACAねさんのMCにあった、「一緒に経験値上げを楽しみましょう」というひとことが、とても優しく印象に残っています。

#12 ライブ「くるりの25回転」の巻。
<2022-2-22 by LIFE is FES>

2月 11 日、くるりの 結成25 周年を記念し大阪と東京で行われた「くるりの 25 回転」に行ってきました。「ばらの花」、「ワンダーフォーゲル」、「ジュビリー」など、1996年のデビュー期から今に至るまでを人気曲中心に振り返りつつ、これからの活躍も期待させるアニバーサリーな公演。
私自身も若いころから聞き続け、ライブにも何度も足を運び、今もなお元気や勇気をいただいている、偉大なバンドです。

さて、今回はちょっと趣旨を変えて、会場で気になったことについて。テーマは「ライブの楽しみ方」といったところです。
ライブが始まると、ちらほら立ちながら音楽を楽しむ人もいるものの、全体的には座っている人が多い印象でした。私の左隣りにはカップルが座っていましたが、曲が終わると男性が「なんでみんな立たないの?普通立つでしょ」と普通の声量(と自分には感じた)で何度か話し、公演中、頻繁にスマートフォンをいじっていました。(どうも、その男性はライブを見る女性についてきたようでした)
音楽をどのように楽しむかはそれぞれの自由ではありますが、私はお隣の話す内容や行動が気になってしまいました。

ライブが行われた、有明にある東京ガーデンシアターという会場は、とてもステージまでの見え方がよく、今回の席は2 階席ながら座った時にちょうどステージが正面にあり、大画面のように見える良位置でした。
ライブの内容は素晴らしく、席も最高でしたが、集中できなかった出来事があり、少し考えさせられた夜でした。

#11 舞台「フリムンシスターズ」の巻。
<2020-11-12 by LIFE is FES>

10月29日、渋谷・シアターコクーンで上演された、COCOON PRODUCTION 2020「フリムンシスターズ」を観劇してきた。劇団「大人計画」の主宰・松尾スズキ氏が作、演出を務め、前作「キレイ」から20年を経て書き下ろされた、新作のミュージカル作品だ。
出演は、今作がシアターコクーン初登場となる長澤まさみさんをはじめ、秋山菜津子、皆川猿時、栗原類、オクイシュージ、そして話題作にひっぱりだこの大人計画の看板俳優・阿部サダヲなど、個性豊かなキャストの皆さんが揃った。

(参考・公演HP)
物語の舞台は、西新宿の一角に建つ小さなコンビニ。夕方から朝にかけて働くちひろ(長澤まさみ)は、店舗上の薄汚れた部屋に住み、廃棄弁当を食べ、コンビニの店長と寝て、暇があればYouTubeで昔のテレビドラマを繰り返し見る日々を送る。
一方、ちひろが見ているドラマの主演女優・みつ子(秋山菜津子)は、とある出来事をきっかけに10年間休業していたが、大舞台へ復帰することに。親友でゲイのヒデヨシ(阿部サダヲ)に付き添ってもらい稽古場へ向かうが、ヒデヨシのフォローもむなしく稽古初日から思うようにいかず、不安定な精神状態になってしまう。稽古終わりで飲んだ帰り道、偶然立ち寄ったコンビニでちひろと出会うみつ子とヒデヨシ。この出会いこそが“フリムンシスターズ”誕生のきっかけであり、彼らの戦いの始まりだった。

【ここから内容や演出、配役に触れます】
開演10分前に流れるアナウンスは松尾さんが担当。コロナ拡散防止の呼びかけに加え、「拍手は大歓迎です」「かたくるしいことばかりですが…」と所々にオリジナリティを含ませ、観客の笑いをとっていた。同様に、幕間、終演後のアナウンスも担当し、本編以外のところでも楽しませてくれた。
新宿2丁目とコンビニをベースに繰り広げられるミュージカルは、1階部分で芝居が行われ、2階部分では主にミュージシャンたちによる生演奏というスタイルで展開していく。登場人物の役名も「ノブナガ」「ヒデヨシ」「アケチ」と聞き馴染みのある名前が付けられており、ストーリー上でも史実を軸に関係性が描かれた。
欲、金、性、生死に加え、さまざまな時世の出来事やカルチャーなどが、これでもかというほどに詰め込まれ、テンポ良く緩急をつけながら、笑いのあるストーリーが展開されていった。
中でも印象に残ったのは、役とともにストーリーテラーも担当した皆川猿時さん。演じるのは「元新宿2丁目のトップ」という派手すぎる見た目の、強すぎるキャラクター。中盤には真逆の設定を持つ、男くささのあるヤクザのボス役。ガラッと変わるキャラクターを違和感なく演じ切る姿に魅了された。
さらに違う意味で存在感を見せていたのは、栗原類さん。もの静かなイメージのある栗原さんが、舞台上では多くのセリフがあり、大きな声を上げるため、普段の姿とのギャップに意外性を感じ、役者としての栗原さんの姿を目の当たりにした。
【ここまで】

途中20分の休憩を挟みながらも、3時間30分にも渡る公演を見て、素直に思ったのは「エンターテインメントをなくしてはいけないな」ということだった。コロナ禍で10か月ぶりとなる、舞台の観劇だったが、やはりとてつもないパワーをもらえるし、深い感動を覚えた。そういった感動を仕事を通じて、少しでも多くの人に伝えていきたいと改めて思った。

#10 「N.Flying 2019 1st Hall Live in Japan」の巻。
<2020-1-7 by aran.H〔東海地方在住〕>

2019年11月、中野サンプラザで行われた韓国出身の4人組バンド・N.Flying(以下NFと表記)の公演に行ってきました。
ライブについてお伝えする前に、まずは彼らについて簡単にご紹介します。
2013年より日本でインディーズ活動を開始し、15年に韓国デビューしたグループで、メンバーはスンヒョプ(Vo,Rap)、フン(Gt)、ジェヒョン(Dr)、フェスン(Vo)の4人。グループ名には“New”、“Next”のNと強い飛躍の意志が込められているそうです。

「KPOPアイドル」というと、韓国では歌って踊るアイドルグループが多く、バンドグループはそんなに多くないような印象です。日本でロックフェスなどに参加するFTやCNも韓国ではいわゆるアイドル枠なのだそうです。
NFは2019年1月に発表した「Roof top」という曲が、「チャート逆走曲」として話題になりました。韓国では音楽番組活動終了後に口コミで愛され、改めてチャートインし、最終的には音楽チャートのデイリー1位にまで到達したそうです。韓国デビュー4年で脚光を浴びた今話題のバンドです。
日本でもインディーズ時代に2枚のシングルと、メジャーデビュー後には3枚のシングル、1枚のアルバムも発売しています。
今回は私が観覧したライブで驚いた事をまとめてみたいと思います。

#10 「N.Flying 2019 1st Hall Live in Japan」の巻。

1:ツインボーカルは武器
N.Flyingの魅力のひとつにツインボーカルという点があげられます。リーダーのスンヒョプは作詞、作曲を担当しています。チャート逆走曲「Roof top」を作りました。
メインボーカルでありながら、ピアノやアコースティックギターをライブで披露する多彩ぶりにまず驚きました。低音ボイスで旋律も歌いながらラップも担当。声までも楽器のように扱っていて、まるで一人オーケストラのようでした。
グループ最年少のユフェスンは声量があり、力強いハイトーンボイスが魅力です。他のメンバーに比べ小柄な体なのですが、音域の広さは群を抜いています。バンドデビュー時はスンヒョプの1ボーカルでしたが、2017年のフェスンの加入でバンドの音域や音楽の可能性は非常に広がったそうです。
そんな歌声を持つボーカル2人の声が交わった時、美しいハーモニーになり、声が混ざりあえば、ひとりのボーカルが歌うかのようにと迫力や音域のある声に聞こえる。厚みがでる。
以前、SHINeeのジョンヒョンの声色が多彩だというレポートを書いたことがありますが、ツインボーカルという点はバンドとしてひとつの武器だと思いました。

2:ライブ会場は世界そのもの
N.Flyingは韓国出身の4人のバンドですが、2019年は韓国国内で5回のコンサートに加え、バンコク、香港、台湾、マカオ、パリなどでグローバルツアー「2019 N.Flying LIVE ‘UP ALL NIGHT’」を行いました。
そのためか、ライブ会場では韓国語はもちろん、中国語、英語のほか、一度聞いただけではわからない外国語まで耳にしました。実に多くの言語が飛び交っていたことに驚きました。
音楽は国交を超えるといいますが…ライブ会場は日本。
まさにファンは国境を越えて日本にNFを見にきていたのです。

実は日本はライブ大国です。会場や施設が充実しており、数十名程度の飲食店ステージから数万人規模でライブができるスタジアムまで、日本全国には約7800の会場があり、毎日、日本のどこかで誰かが音楽を楽しんでいます。
そんな音楽を楽しめる施設が豊富にあるのが日本なのです。これを有効利用し、インバウンドに活用しない手はないと思ったのですが…。
何より韓国出身のバンドが日本で行うコンサートに、世界各国からファンが集まる。ファンの愛が深い!そう思った次第です。

3:本気のカバーを歌う
今回のライブでNFは、カバー曲を1つだけを披露しました。
それは今、日本で最もアツい注目のバンド、今後世界に誇れる邦楽になるかもしれない「KingGnu」。楽曲は紅白でも披露された「白日」です。高い音と低い音を一文字づつ変えて歌うサビに、ファルセットも多様されている難曲です。
この楽曲をNFは見事にカバーしました。本気のカバーです。
しかし、項目1でも触れましたが、オリジナル楽曲がたくさあり、作詞も作曲もできるのになぜカバーをするのでしょうか?

NFはこれまでにも、「ボヘミアンラプソディー」が公開になった年にはQueenの名曲をカバー。翌年にはマイケル・ジャクソンをカバーしました。実は、グローバルツアーでもそれぞれの国でその国の有名曲をカバーしていました。
アーティストがカバーをするとき、基本的に自分が好きな曲(アーティスト)、その国・地域でも注目されている有名曲をカバーすることが多いようですが、NFのライブではファンに歌ってほしい曲を投票してもらい、その中から決めるのだそうです。その国の文化を知り、近づくコミュニケーションツールとしてカバー曲を披露していることがわかりました。

さらに、今回の「白日」はライブで披露された後に、カバーPVもYouTubeチャンネルで公開されました。これには、ファンとのコミュニケーションツールという面に加え、戦略的な本気度合いがうかがえました。
カバーは「やはり本家の方が良い」と言われてしまってはカバーした側にはマイナスになりかねません。「本家もいいけどこっちも良い!」と驚かせるようなものでなければいけない。
逆に、みんなが知っている名曲をカバーするのは、その歌声に自信がないとできない。カバーした側、カバーされた側どちらも互いのファンに知ってもらえ、双方にメリットとなるカバーはオリジナルソングを歌うより実は難しいのかもしれません。

以上、NFのライブに参加して驚いたことを3つの項目でまとめてみました。
個人的にはいままでダンスグループをたくさん見てきたので、バンドのライブでは自分がどう感じるのか正直不安なところもあったんですが、実際に足を運んでみると、編曲や音によって作られる、まさに「LIVE(生)」という瞬間を楽しんだ、そんな感じがしました。

#09 ライブ「Clean Bandit」の巻。
<2019-5-12 by みく>

10年ぶりの洋楽LIVEにわたくし参戦してまいりました。
Clean Banditは3人組のエレクトロバンドです。フロムUK。エレクトロなんだけどクラシック要素もある、なんだか不思議な世界観なのです。
クラシックだから好きなわけではなくて、ノリのいい音楽に親しみやすい旋律の虜になってしまったのです。

#09 ライブ「Clean Bandit」の巻。

このバンドを知ったきっかけはスマホのストリーミングアプリ「spotify」でした!
現代人ぽい!!

ランダムに洋楽を再生して「あ、これいい」と思った曲はお気に入りに登録できるのですが、「あ、これもClean Banditだ。あ、これも」てなわけでキニナル存在になりました。ストリーミングアプリってすごいですよね。現代ならではの音楽との出会いがたくさんありました。

さて、話を戻してライブの話。実はこのライブの存在を知ったのはライブに行く3日前。遅い…。
「5月は好きなアーティストがたくさんライブをやるので、どうしよう!!」と迷ってたところに思い出したのが、プラモ独自の制度【エンタメ補助制度】!これを使わない手はないなと考え、ライブ前日にチケットを買いました!思い切って行って良かったです。

開始は機材トラブルで30分押し。みんな今か今かと待っている中に始まりました。ビール飲みながら待っていましたが、登場とともにみんなのテンションが上がって2時間弱…。あっという間に終わってしまいました。

最高に楽しいライブの中で今回私が驚いたのは、たくさんのお客さんがスマホを構えていること。ずっとスマホでムービー回してるんですよね。自分のSNSにあげる人もいるでしょうし、記念になるんでしょうね。
私がこれまで行ったライブでスマホ向けていいライブってあまりなかったので、ちょっとびっくり。そして、ライブなので生の本人を見たい派の私…。

このバンドとの出会いや、ライブ中のお客さんの様子も含めて、すごく現代を感じたライブでした。

#08 「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の巻。
<2019-6-11 by LIFE is FES>

※半年近く寝かせてしまいました。申し訳ありません…。(HP担当者)
幕張メッセで去年12月28〜31日の4日間に渡り開催された「COUNTDOWN JAPAN 18/19」。今回、私は初日の28日に参戦しました。

#08 「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の巻。

このフェスは、1日あたり約5万人の観客が集まる人気の音楽フェス。
チケットは毎回完売するため、早期の購入が求められます。
開催日ごとのアーティストやタイムテーブルが決まるのを待っていては、チケットを手に入れる難易度が上がってしまいます。
そのため私は、出演アーティストが発表される前にチケットを購入しました。
どんなアーティストが出演するのかわからない状態で買うわけですから、例えるなら宝くじを買う感覚に似ているかもしれません。

1日におよそ40組のアーティストが5つのステージに分かれ、極上のパフォーマンスを披露するこのフェス。
今回は特に私の印象に残った3アーティストを紹介したいと思います。

まずは『ヤバイTシャツ屋さん』。
“大阪を拠点に活動する、こやまたくや、しばたありぼぼ、もりもりもとによる3人組ガールズテクノポップユニット”とホームページには記載してありました。
そう言われたところでなんのことかよくわかりませんでしたが、ものすごいノリと分かりやすすぎるくらい日常的な歌詞が特徴的なバンドでした。
20代で音楽を聞く方であれば、ほぼほぼ知っているのではないでしょうか?

ライブでは代表曲「あつまれ!パーティーピーポー」から始まり、去年のヒット曲「カワE」とテンポよく披露していく、ヤバT。
フロアでは毎回と言っていいほど、サークルモッシュが起こリマス。
今回も案の定、私の近くで2つのサークルモッシュが出来ました。

※サークルモッシュとは…
曲が最高潮に盛り上がるタイミングに合わせ、複数人が円を作り、体をぶつけ合ったり、輪になって走ったりする行為。
何で起こるのか分かりませんが、そういう現象が曲中に多発します。
巻き込まれてしまうとえらいことになります。

そんな大盛り上がりの中、12曲もの曲を披露したヤバT。
今年6月に行われるワンマンライブが行われます。
私はそのチケットを入手でき、また見られるのが楽しみです!!!
何も考えずに楽しめるバンドのライブは最高です。

次に紹介するのは『あいみょん』。
昨年の大晦日、NHK紅白歌合戦にも出演した兵庫県西宮市出身のシンガー・ソングライターです。私は興味を持ってまだ半年くらいですが、彼女のこの期間の快進撃はすごいものでした。

そんなあいみょんの音楽は「新しい」というよりも、「どこか懐かしい感じ」が魅力な気がします。
アコースティックギターから奏でられるメロディは、かつての日本のフォークミュージック、(私はその世代ではないのですが)吉田拓郎さん、浜田省吾さん、かまやつひろしさんなどをイメージさせます。
それくらい哀愁漂うというか、今風な表現でいうと“エモい”ミュージシャンです。
ご本人は、雑誌のインタビューで自身の曲を「王道のJ-POP」と表現されています。
とすると、J-POPの未来がどんなものになるのかますます楽しみになります。

さて、メジャーデビューしてからわずか2年で、去年は「マリーゴールド」、「今夜このまま」という名曲をリリースし、今年2月には初の武道館公演も行いました。
私はこちらは参戦できませんでしたが、これからも唯一無二のシンガー・ソングライター、あいみょんを応援していきたいと思いました。

最後に紹介するのは『BiSH』です。
“楽器を持たないパンクバンド”と銘打たれたこのグループ。
女性6人組のため、“アイドルグループ”と捉えられるかもしれませんが、彼女たちは音楽はアイドルソングではないと思います。

曲調、ノリがパンクなため、無事に見ていられる(?)ライブではありません。
今回は最前列で見ることができたため、頭からケツまで常にモッシュ(押し合い)状態!
汗だくになりました。例えるなら、満員電車の中で跳んだり、腕を上げたりしているような状態です。しかし、満員電車と違うのは、そこに一切ストレスがないというところ。
汗だくになっても、一体感や爽快感を味わえます。
BiSHのライブに参戦するのは2回目でしたが、心地よい疲労感も含め、最初から最後まで最高でした。

#08 「COUNTDOWN JAPAN 18/19」の巻。

と、今回3組のアーティストを紹介させていただきました。
どんなときも私を救ってくれる音楽。
2018年を「COUNTDOWN JAPAN」というフェスで締めくくれたことに感謝します。
今年はどんな新しい音楽に出会えるのか、またどんなアーティストのパフォーマンスを見られるのか、今から楽しみにしています。

#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。
<2018-5-21 by aran.H〔東海地方在住〕>

2018年4月、名古屋に「御園座」が5年間の休業を経て開場しましたが、その劇場で、今回観劇したのがスーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」です。

#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。

『ワンピース』は尾田栄一郎さん作のおなじみの漫画。
その国民的人気漫画を四代目・市川猿之助さんが“スーパー歌舞伎”という手法を使い演出しました。
スーパー歌舞伎とは三代目・市川猿之助さん(現在の市川猿翁さん)が古典歌舞伎とは異なる、宙乗りや派手な立ち回りなどエンターテイメント要素の強い演出を用い、歌舞伎を現代風にアレンジした演目です。
代表作に「ヤマトタケル」が挙げられます。

#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。

さて、スーパー歌舞伎の手法を用い、実現した「ワンピース」の歌舞伎化。
これまでに東京、大阪ですでに約30万人を沸かせ、4度目の再演となるほどの超人気作品です。
なぜ、そんなに人を魅了するのか、観劇した私が勝手にポイントを分析してみました!

①大人気漫画を原作にしている
現在もこの漫画は続編が続いています。主人公モンキー・D・ルフィは、海賊赤髪のシャンクスに憧れ海賊になりました。
ゴムゴムの実という悪魔の実の能力者で、全身が伸び縮みするゴム人間です。
ルフィは海賊王になるために仲間を増やしながら“偉大なる航路(グランドライン)”を目指し冒険をしています。
現代の漫画を原作にしているので、劇中はセリフはほぼ現代の言葉。
観劇にあたって、古典歌舞伎の場合はイヤホンガイドなどを有しますが、ほぼいりません。わかりやすい。

②スーパー歌舞伎Ⅱという技法を用いている
スーパー歌舞伎は、派手な照明や役者が舞台や客席をつられて移動したりします。
紙吹雪や銀テープなんかも飛んできます。まるでコンサートやミュージカルのよう。
さらに、プロジェクションマッピングや舞台上に本物の水を使った滝を再現し、そこで立ち回りを行います。
私は8列目で鑑賞しましたが、役者が回転するたびに水が飛んでくるため、ひと時も目が離せませんでした。エンターテインメント性抜群!!
ちなみに、ゴム人間のルフィの腕はあっという方法で伸び縮みを表現します。
これはぜひ、舞台を見に行って確かめていただきたいと思います。意外とアナログです。
芝居の終盤では、公演グッズの楽器を使って客と一緒に歌い演奏する場面もあり、「スーパー歌舞伎Ⅱ、なんでも有りか!」と思いましたが、演出した市川猿之助さんは、「こうしたこともできるのが歌舞伎の懐の深いところです」とお話されていたのが印象的で、これらはあくまで演出。
舞台上では、歌舞伎独特の見得や所作などをおさえた上でのことだということは言うまでもありません。

③衣装が豪華!
先にも触れましたが、この「ワンピース」はあくまでも歌舞伎です。
ルフィの顔は歌舞伎役者独特の白塗りであり、登場する役者の衣装は着物がベースです。
実は豪華なそれらの衣装。漫画の世界観を壊さぬメイク、衣装、髪型などには感心させられました。特にルフィは何度も衣装を着替えます。
4~5パターンあったと思いますが、あの赤ベストに半ズボンに麦わら帽子がなんと幕によって微妙に変化していきます。
それは、時に感情を表現したり、負傷しているようにみせたり…。
視覚的要素で感情が表現されるので、子供でもストーリーを理解しやすいようです。
実際、多くの子どもたちが来場していました。

さて、忘れてはいけないのは、この「スーパー歌舞伎Ⅱ・ワンピース」が“名古屋の御園座”で見られることです。
御園座は明治29年に名古屋に劇場を構えて以来、120年続く名古屋の老舗劇場ですが、2015年3月に一度閉館し、5年の歳月を経て、低層階に劇場、上層階を分譲マンションとしたビル型の劇場となりました。

#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。

今年4月、高麗屋の襲名披露公演「杮葺落(こけらおとし)四月大歌舞伎」で襲名、杮落しと祝いごとづくしからスタートし、今月は「ワンピース歌舞伎」で若者や歌舞伎に触れたことのない、はじめての客を多く御園座に導いています。

今後は歌舞伎だけでなく、ミュージカルやお笑いなど、さまざまな公演をかけていくとのことですが、“名古屋三座”といわれた名鉄ホール、中日劇場が閉館した今、残るは御園座のみ。
今後、名古屋の芸はこの劇場でその歴史をつむいでいくこととなります。
エンターテインメントが多様化する中、歌舞伎が見られる劇場が近くにあることを幸せに思います。

#07 新劇場会場記念・スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」の巻。

最後に、「スーパー歌舞伎Ⅱ・ワンピース」の演出をされた市川猿之助さんは、囲み会見でこう話しました。
「劇場は人が育てるもので、スタッフやお客様が盛り上げなければ育たないので、どうか盛り上げ育てていっていただきたいと思います」劇場が減り、役者が来られなくなることのないように、名古屋飛ばしとならぬよう、この御園座を盛り上げていく、という課題が名古屋の人に課せられているのかもしれません。

#06「SWEET LOVE SHOWER 2017」の巻。
<2017-10-11 by LIFE is FES>

8月25~27日の3日間、山梨県の山中湖で開催された野外音楽フェスティバル、「SWEET LOVE SHOWER 2017」。その2日目に参戦してきました。

#06「SWEET LOVE SHOWER 2017」の巻。

このフェスは今年で11回目の開催ですが、私は2011年に一度参戦しており、今回で2度目。
朝5時半、新宿から出ているツアーバスに乗り、現地へと向かいました。
3つのステージで構成されているこのフェスですが、会場が広くないためこの日出演した21組のアーティストのうち、8組もの演奏を聞くことができました。
今回は、その中でも特に印象深かったバンドについて紹介します。

#06「SWEET LOVE SHOWER 2017」の巻。

SWEET LOVE SHOWERまず、メインであるレイクサイドステージに登場した9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)。
私が10年ほどによく曲を聞いていたバンドです。
このバンドの演奏中、ひとつの“ある奇跡”が起きました。
9mmのステージが始まるまで、曇り空だった会場。 少し小雨もパラついていました。
そんなコンディションの中、始まったステージ。あれは4曲歌った後だったかと思います。
ボーカル・菅原卓郎の「太陽を見せてくれよ」というMCと共に始まった5曲目、♪太陽が欲しいだけ。
するとどうでしょう。曲の途中で本当に陽が差してきたんです。
偶然タイミングが良かっただけかもしれませんが、会場のボルテージはマックスに。
このとき、私は音楽が持つ力のひとつを体感した気がしました。

もう一つ印象的だったアクトは、ヤバいTシャツ屋さん のステージ。
去年メジャーデビューをし、SWEET LOVE SHOWERには今回初出場の3ピースバンド。
彼らの何がすごいか。それは、ファンの一体感です。
曲の演奏が始まると、大勢の観客の中に二つの大きな円が発生します。
そして、サビに入ると、その円の中心に向かって走り出し、客同士が一斉にぶつかり合います。これをライブ用語で“サークルモッシュ”と言います。
この二つのサークルモッシュが、曲ごとに巻き起こり、その勢いで砂煙を巻き起こし、ライブを映しているセンターカメラはバンドの姿を捉え切れないほどです。
カメラマンにとっては、困った現象だったかもしれません。
そんななんとも不思議な光景を巻き起こす、ヤバいTシャツ屋さん は、バンド名にあるようにヤバくて、今、最も勢いのあるバンドの1組だなと感じました。

そして、今回のフェスの中で最も印象的で、観ることができて嬉しかったのが、フォレストステージでトリを飾った銀杏BOYZ。
最近ではNHKの朝の連続ドラマ「ひよっこ」で、有村架純演じる主人公・みね子のおじさん役として出演するなど、俳優としても活躍する峯田和伸がボーカルを務めます。
私個人としては、高校時代に前身であるバンド・GOING STEADY 時代から聞いているため、好きになって15年ほど経つ歴史のあるバンドです。
演奏が始まると、過去の名曲から最近の新曲まで、全身を使って表現し歌う峯田さん。
過去の曲を聞くと、その当時のことが思い出され、なんとも切ない気持ちになります。
感情が掘り返されるというか、洗い流されるというか…。
これも音楽が持つ不思議な力のひとつだと感じました。
さらに、♪駆け抜けて性春、♪BABY BABY などでは、会場中の銀杏BOYZファンが大合唱をし、この夏忘れられない思い出となりました。

生きる活力を与えてくれる音楽フェス。この夏はこのフェスしか行けませんでしたが、思う存分楽しむことができました。
また、こんなフェスやライブに行くべく、日々元気に働いて行きたいなと思います。

#05 映画「タレンタイム 優しい歌」の巻。
<2017-5-30 by みく>

2017年4月。いろいろな国の映画を見るのが好きなのですが、今回観たのは初めてのマレーシア映画でした。

この映画の存在を知ったのは、観に行くと決めた前日。
私が信頼しているディレクターに、ものすごくおすすめされたからです(残念ながら? プラモの人ではありませんが)。
何の予備知識もなく、久しぶりのイメージフォーラムに駆け込みました。

近頃、移住したい国ランキング上位の常連であるマレーシアという国は、東南アジアに多い多民族国家の典型であり、多様な民族・宗教・言語を持つ人が住んでいる国です。
この映画はそんなマレーシアで暮らす学生たちの話です。

【ここから一部内容の大枠に触れます】
ある日、学校で歌や踊り、楽器演奏などの腕を競う“タレンタイム”というコンテストが開催されることになりました。
主人公は4人。タレンタイムに出演するマレー系の男の子、彼のライバルである中華系の男の子、マレー人ムスリムの家の女の子、彼女の送り迎えを仰せつかったヒンドゥー教徒の家の男の子。
この4人の友情・恋愛・家庭の話がそれぞれ絡まりあい、ラストのタレンタイム本番での演奏のシーンは涙なしには観られません。

また、彼らの歌う音楽は(もちろんアフレコなのでしょうが)とても素晴らしく、学校のコンテストとは思えないレベルです。
どの曲も心地の良い音楽ばかりで早速サントラを買いに行きたくなりました。

登場人物すべてが愛おしく、悲しいエピソードもありますがくすっと笑える箇所も随所にちりばめてあり、とても温かい気持ちになれる映画です。
ぜひ劇場に足を運んでみてください。
【ここまで】

監督はヤスミン・アフマドという女性ですが、2009年に51歳という若さで脳出血に倒れ、亡くなりました。この映画が彼女の遺作のようです。
女性の感覚、という言葉が適当かわかりませんが、映像がとても色彩豊かでみずみずしいのです。映像加工をしているということではなく、自然やカーテン、装飾、また主人公の祈りのシーンなどとにかく美しいものでした。

隣に住んでいるのに、違う宗教を信仰しているだけでいさかいが起きる、もしかしたら脚色されているかもしれないし、現実に起きているかもしれない。
日本では民族間の軋轢はあまりなじみがないかも、と思いましたがよく考えると最近話題になることが多いですね。各国の移民問題はもちろん、先日は某航空会社でのアジア人搭乗拒否の動画が話題になりました。
若い旅行者の間で話題の“Airbnb”という民泊募集のサイトでも宿泊先のホストが、ゲストがアジア人だからという理由で予約を取り消した、というニュースもありました。

多様性を理解して共存しよう、という教育は私が幼いころからされていますが、まだまだ共存はおろか、理解できる世界にもなっていないような…。
そんな時代はいつになったら訪れるのか、まだまだ不寛容の時代の出口は遠いようです。(あ、難しい話になってしまった・・・)

#04「水曜日のカンパネラ・日本武道館公演~八角宇宙」の巻。
<2017-5-8 by みく>

3月8日、水曜日のカンパネラの武道館公演「八角宇宙」に行ってまいりました!

水曜日のカンパネラ、ちょっとへんてこな名前ですが3人組のユニットです。
表舞台に出てくるのはボーカルのコムアイさんだけ。
他の2人は、サウンドプロデュースのケンモチヒデフミさんと、それ以外の何でもやるDir Fさん、という不思議な三人組です。

彼女の存在を知ったのは「桃太郎」という曲をラジオで聞いたのがきっかけ。
毎日ゲームばかりしている“ニート桃太郎”がおじいさん、おばあさんに「鬼が島にでも行きなさい!」と叱られ、「何でもするから鬼が島だけは勘弁してください!!」と泣きつきます。
♪きびだーん、きびきびだーん、おにたーいじ、おにおにたーいじ♪という旋律が頭から離れなくなる一曲です。

彼女らの曲は、どの曲も最初に聞いたときは「なんだこの曲?」という曲ばかりなのですが、何度も聴いているうちにはまってしまう不思議な世界観があります。
そして、不思議なのは楽曲だけではなく、そのライブパフォーマンス。
ある時はステージで鹿を解体、またある時はフライドチキンを投げてきたり、と普通じゃない演出も多いという評判のユニットです。

さて、迎えた公演日。高まる期待と少々の不安…。ついにライブがスタート!
ボーカルのコムアイさんは、孫悟空のお供・猪八戒について歌った曲を歌いながら、筋斗雲(に見える神輿)に乗って登場しました。なんという登場の仕方!

今回、武道館という会場を選んだのは、全方向から見てほしいということと、武道館の八角形の美しさがとても魅力的だったということだそうで、実際にみんなで武道館の天井を見上げました。
八角形が何重にも重なって、確かにとても美しい構造なのです。
こういうところに着目できるコムアイさんのセンス、好きだなぁとしみじみ思うのです。

「今日は、私の見たい景色を用意した」、というMC。
期待通り、舞台演出の妙を見せつけられました。
客席全ての人に、スマホのライトをつけてもらい、会場を暗転。
ライブのタイトル通り、宇宙を作ったと思いきや、今度はミラーボールを持ってステージで踊ります。キラキラとした光の中で妖艶に踊るコムアイさんに見とれてしまいました。

圧巻だったのは中盤、白い筒状の布がステージを囲むように降りてきて外側にはプロジェクションマッピングが投影されます。
それだけでも美しいのに、その布の内側でコムアイさんが激しく踊るのです。
見えるのはプロジェクションマッピングと、布の奥で踊るコムアイさんの影。
美しすぎて溜息が出ました。
白い布が取り払われた後に始まったのは、真っ白と真っ黒の前身タイツを身にまとった何十人ものダンサーによる踊り。コムアイさんを囲んで踊ります。
最終的に衣装を脱ぎ捨てて退場していくダンサーたち。
ピナ・パウシュの舞台を見ているかのよう(見たことないけど)。

その他にも、傘とカラフルなLEDライトの演出があったり、コムアイさんが吊り下げられたり、吊り下げられたままMCをしたり、彼女に驚かされっぱなしでした。
最後は普段は舞台に出てくることはない他のメンバーも出演し、冒頭の筋斗雲に見立てた神輿に乗って帰っていきました。
「そういえば、6月にツアーやります」という大事な情報を残して…。

歌はもちろん、光、映像、踊り…ライブを見に来た以上のものを見せてもらったような時間で、お腹いっぱいになって帰りました。
残念ながら満席とはならなかった武道館。
しかし、彼女らのアイディアがたくさん詰まったコンサート、ぜひまた足を運びたいと思いました。

#03 映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の巻。
<2017-4-17 by みく>

初めてのエンタメレポです。みくです。
2月末、両親からものすごくおすすめされていた映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を見に行きました。なんとその日は、東京で最後の上映日でした。

【ここから一部内容に触れます】
物語はケニアのナイロビ、英米軍事作戦が行われるイギリスの会議室、それから米軍のドローン操作室が舞台。
軍事ドローンによってテロリストの隠れ家を見つけた英米軍。
いくら軍事ドローンとはいえ、上空6000メートルを飛んでいるため、室内で何が話されているのか、何が行われようとしているのかはわかりません。
そこで、英国に雇われた現地人が人に紛れてテロリストの建物に近づき、虫や鳥と同じサイズの小型ドローンを操作。隠れ家の中の様子を会議室に送ります。
そこで見えてきたのは、爆弾がついたベスト。まさにテロ事件を起こすところでした。
それを見たイギリスの会議室は、隠れ家を攻撃するようドローン操作室に指示をします。
しかし、攻撃圏内には一般人の生活する家が。さらに、ドローンの映像を拡大すると、テロリストの隠れ家の塀の外では、少女がパンを売っているのです。
これでは攻撃できない…。何とか少女を移動させようとするがなかなかうまくいかない。
一方で会議室では、一人を犠牲にして攻撃すべきか否か、誰も判断できず…。

7月にはソフト化されるそうなので、ぜひ皆さんご覧になってください。
軍事作戦を指揮する主役を演じるのはイケてる70代女性、ヘレン・ミレン。
そして、私の大好きな俳優で昨年の1月に亡くなったアラン・リックマンも出演しています(この作品が彼の遺作となりました)。
日常と隣り合わせな戦争。正義とか、命とか、判断とか、自分が言うとすごく安っぽいけれど、そんな言葉がしばらく頭で鳴り響いているような衝撃を受けた映画でした。

#02「SHINee WORLD V 日本公演」の巻。
<2017-2-14 by aran.H>

2016年12月、横浜アリーナで行われた日本で活動する韓国人グループ・SHINeeの公演に行ってきました。

#02「SHINee WORLD V 日本公演」の巻。

ライブについてお伝えする前に、まずは彼らについて簡単に紹介します。
2008年、韓国でデビューしたグループで、メンバーはオニュ、ジョンヒョン、キー、ミノ、テミンの5人。グループ名のSHINeeには「SHINE=輝く」という意味が込められています。
日本デビューは2011年6月。SHINeeはゴールデンタイムの音楽番組などの露出がほとんどないにも関わらず、2年連続で東京ドーム公演を行うほど人気があり、日本では毎年シングルアルバムを発売しています。
今回、私が観覧したライブ「SHINee WORLD V」は、韓国で行われたライブの日本公演です。さて、そのライブで感じた彼らの魅力とは…。

第一に、「歌とダンスのパフォーマンス力」です。
ライブの幕開けは、代表曲「Married To The Music」「Why So Serious?」から。
最初からダンス量の多い楽曲で驚きます。
自己紹介のあいさつをはさみ、新アルバムから「Prism」。そして、デビュー曲の「Replay」へと続きます。これらはすべてダンスナンバー。
歌いながらずっとマラソンをしているような状態なんです。
歌に関してとても印象的だったのは、ジョンヒョンさんの歌声です。ハスキーな声、攻撃的な声、のびやかでやわらかい声、さらにロングハイトーンも披露。
彼はいったい何人の声色を持っているのだろうかと思ったほどです。

舞台演出についても、驚きが。
最近はペンライトをコンピューターで制御したり、移動ステージを使ったりと派手な演出を多く見ますが、このライブのセットは簡素でメインステージ、センターステージ、トロッコで外周をまわる程度。
もちろん照明が移動したり、舞台がせり上がったりはしますが、「パフォーマンスだけでどこまで魅了できるか」を試したようなセットで約30曲を披露するのは、SHINeeは極限に挑戦しているのではないか、と感じるほどでした。

さて、第二の魅力は「チーム力」。
彼らの「チーム力」をもっとも感じることができるのが、「Everybody」という楽曲だと思います。振付けはトニー・テスター。故マイケル・ジャクソンのラストツアーを担当した振付師です。
VIVA LA ROCK 2016 振付けのテーマは「おもちゃのロボット」。ネジ式、コンピューター式などひとりひとりに細かいロボットの設定があります。楽曲中、寝転がっている1人を4人が手足を持ち上げ飛ばして起こす振付けと、5人がそれぞれ飛行機のパーツになり、機体を表現する振付けは、楽曲中で最も盛り上がる部分です。
誰か一人が欠けると成功しないものであり、何度も練習が重ねられた、まさにチーム力を表すものだと思います。

そして、三つ目の魅力は「語学力」。
彼らは日本語でCDを発売し、ライブでのMCも日本語で行います。ほとんど通訳がいりません。また、誰か一人が話せるのではなく、5人全員が話せるのです。
加えてライブ中に上演されるVTRには日本語字幕がついていることもあり、韓国でのライブと同じ構成であるにもかかわらず、まったくストレスを感じることなく参加することができるのです。

以上、3つの魅力をお伝えしましたが、テレビにあまり出演していないのに、東京ドームでライブができるほど人を集められるのは、インターネットやユーチューブというテレビ以外のメディアとSNSの拡散力によるものがあります。
SHINeeのファンが情報を得るのに普段使っているのは、インターネットがほぼすべてといっても過言ではなく、韓国での活動について、公式発表よりもツイッターやSNSによる情報の方が早い場合が多々あるほどです。
このように、インターネットやSNSで多くの人を集めることができるのは、彼らが日本で5年間活動する中で、“日本のアーティスト”といっても過言ではないほど日本によりそった公演を作り上げ、ネットを利用してプロモーションを行ってきたからだと思います。

今回の公演、実は楽曲はすべて韓国語で歌われました。音楽に言葉の壁はないと言いますが、日本の楽曲とはまた印象の違うアーティスティックな楽曲が多く、グローバルに活動する彼らの違う顔を見ることができました。
多くの日本のファンが、彼らの日本以外での活動も見てみたいと思ったことでしょう。
私もそのうちのひとりです。

#01「VIVA LA ROCK 2016」の巻。
<2016-7-12 by LIFE is FES>

5月28日(土)、29日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催された、さいたま史上最大級の音楽フェス「VIVA LA ROCK 2016」の初日28日に参戦してきました!

#01「VIVA LA ROCK 2016」の巻。

このフェスは会場内に4つのステージが設けられ、朝から夜まで各ステージごとにライブが同時に行われます。
観客は好きなアーティスト、気になるステージを自由に見ることができるんです。
私が行った日の入場者数は2万3千人。数多くの音楽ファンが一堂に集結しました。
およそ30組ものアーティストが出演する会場で、私は8組のパフォーマンスを鑑賞し、その中でも特に印象に残ったことをご紹介します。

まずは、フェスのオープニングを飾ったKANA-BOON。
オープニングを飾るのは、今年で2年連続2回目。
朝10時という早い時間からのスタートにも関わらず、フロアには多くの人が詰めかけていました。
彼らの楽曲の中では、キャッチーな歌詞とスピード感のあるメロディの曲が好きで、「1.2.step to you」「フルドライブ」といった曲を演奏したあたりの、アーティストとオーディエンスが一体になる感じは、非常に心地良いものでした。
1組目の演奏から踊りすぎて、終わる頃には汗だくの状態になってしまいました。

さて、このフェスの特長は、メインステージについては座席があるということ。
疲れたり、休憩したいと思ったときに自由に座れる席があるというフェスは非常に珍しいと思います。

#01「VIVA LA ROCK 2016」の巻。

次に紹介したいのが、このフェスならではのスペシャルユニット「VIVA LA J-ROCK ANTHEMS」。
バンドマスターを務めるベーシストの亀田誠治、凛として時雨のドラムス・ピエール中野がメインとなり、日本のロックの名曲をまったく違ったバンド編成とアレンジを加えカバーをするという、日本のロック好きにはたまらない企画!
水曜日のカンパネラが歌うくるりの「ワンダーフォーゲル」、スガシカオが歌手生活の中で初めて披露した宇多田ヒカルの「traveling」など意表をついたラインナップが続く中、ラストを締めくくったのは10-FEET・TAKUMAによるTHE BLUE HEARTSの「リンダ リンダ」。
誰もが知っている名曲に会場のボルテージは最高潮となやりました。
♪リンダ リンダ~のフレーズをコールアンドレスポンスしたときには、フロア全体が♪リンダ リンダ の声で覆い尽くされました。

いくつものアーティストによるパフォーマンスに魅了され、参戦後の私は心地良い疲れと開放感を感じることができました。
近年、CDの売上げが伸びない、音楽番組の縮小化など日本の音楽シーンが衰退しているような状況がありますが、こういった場所に行くと、まだまだ多くの音楽ファンがいるんだと実感できました。